インディー

 今日はお誘いを受け、初参加の会合へ。「委託労働者ユニオン(愛称:インディー)」を立ち上げようというもの。主にはジャンルを問わず委託(委任・請負)での仕事の受注をする人のためのユニオンである。
 さまざまな運動について、知識・情報・経験・思考・感性などが大切だと思う。参加したみなさまもまたそれぞれの得意分野だとか強みだとかがあって、それをもちよって詳細をつめていく。あたしが最も感銘を受けたのは多くのすばらしいアイディアに対してであって、既存のあらゆる枠組みにとらわれない本当に新しいことをする場として成り立っていくのではないかという大いなる希望を抱いた。
 活動方針をつめる際に「助け合い」というシンプルだけれど共感を呼ぶワードが出たときに、個人的な今日までの人とのやりとりが結びついた気がしてうれしかった。また、ローカリゼーションへの展開についても、期待がもてた。
 地味で長い道のりのなか、向かう方向がみえていることはとても大切なことだ。運動をしていて思い、また話題になるのは、人には感情があり、運動もまた感情を切り離すことはできないということ。楽しさが必要で、楽しさがあれば人は集まるということだ。サウンドデモはまさにその象徴であり、諸先輩方はジグザグ行進でも実は高揚があったという。また、デモなどに参加すれば、あのあたたかな連帯感について共有することができるのだ(腹が立つこともあるけど)。高尾では日々イベントが繰り広げられていたし、国会前ではぎんなんを拾って煎っていっぱいやったりするそうだし。基本的に集まるほど生物は得をするという説は真実なのではないか。人はさびしさを感じる。人に喜ばれたらうれしい。人とつながっていることを実感したとき、いいようのないあたたかい勇気がわいてくる。


 あと考えたのは、やはりいつもと同じなのだが、マルチチュード、大同小異を大切にすることだ。個々人の細かい考え方や思いや感じ方が異なる面があるのは当たり前で、それは尊重しあって、大きな向かう方向だけきちんと向いていましょうよということだ。そのためもあるのか、実際に動いているメンバーが限られているのかはさておき、あちらこちらで初対面の方が意外とつながっていたりして驚くことがよくある。
 あと、難しいけれど、対話は誰もが常に成り立たせるように努力しなければならないということ。たとえば恋人同士でも、相手が聞いてくれないと思ったら、対話が成り立たない人であると判断して、考えを伝えあう機会は失われてしまう。本当によくあることだけれど、とにかく聞く。で、話す。ということ。まああたしのように妥協しがちなのも問題だし、感情があってもちろんみんな本気だからこそ感情的になることもあるだろう。だけど、実現したい未来は一緒なんだ。
 民主主義をきちんと実現させたいと考えるようになってから、あたしは性善説に立つようになった。反対意見の人と話す必要はないという方もいらっしゃるし、説得したくてもできないことが多くあることはとてもよくわかったけれど、個人的には反対意見を聞いたほうがその後得をするとも考えてる。対話さえ成り立てば。
 あとあと、最近思うのは、イデオロギー自体で正誤を判断することはできないのではないかということ。時代背景・リーダー・個人を取り巻く境遇などでそれは変わってくるものだから。なので、自らのイデオロギーについて考えていると、世界の思想史をなぞってしまっていることもあったりする。まあまったく勉強不足ではあるのですけれどね(何かをねじまげ、暴走した過去を反省する、というような歴史の繰り返し。個人的に「権力」の問題については引き続き探りたい)。だから、大切なのは、常に検証し、変えていけるようにしておくことだと思うようになった(部分的な理想は各国・各時代にあることもある)。


 また、1人の方に、生業との葛藤について話したところ、大変前向きなアドバイスをいただいた。とてもうれしかった。ありがとうございます。今度お会いしたときに、もう一度ちゃんとお礼をいおう。


 まったく人のこと考えてる余裕なんてないじゃんて思われそうな状況ではありますし、こうゆうことにかかわることが人としてすばらしいことであるとか特別なことであるなどとあたしは思いません。単に、性欲絶倫、語弊があれば、なんだかかかわりたくなっちゃう、とゆうことなんではなかろうかと。でも、困ったときの強い味方を得られたことはまちがいありませんし、あたしももっと学びますんで、ご興味・関心おもちいただける方はお気軽に、お声がけください。もっとちゃんとご説明させていただきます。何かお悩み・お困りごとがある方も、ご連絡くださいまし。日々、過剰に期待されたり、適当に(?)落胆されたりですが、焦らずやれることをやるだけ。です。今年の前半は怒りと焦りが原動力でしたが。現在も、周囲でもまたさまざまな問題が浮上していて、早くしないと命がどんどん失われる、と焦るわけですけれど。


 ところで終身刑の創設が問題になっているようですね。ほんと、本末転倒、じゅんばんまちがってますね。