またもやもやもや

明日、人に説明できるよう、個人的にポイントと考えたところを列挙したごっつカンタンな資料をつくったので、ご興味ある方はどぞ。説明必要な方は、ご一報を。
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最近観た映画は

沖縄列島
1969/モノクロ/35mm/90分
監督:東陽一

沖縄の転形期になった<1968年>の8月から10月に撮影を敢行。ベトナム戦争と直結する軍事基地の不条理性に対し、沖縄の大衆運動が基地そのものに向かった時期を、島々を巡り群像を捉えディテールを浴びせ見せてくれる。
11. 9(日) 21:00 ポレポレ東中野

返還直前の沖縄の様子と当時の運動の様子がわかった。これがわずか3カ月間の出来事とは、まさに激動の時代だったのであろう(いずれの時でも、留めておけば後年の重要な記録になるのかもしれない)。ポレポレに行くたびに「本当の勇気とは何か」をつきつけられつづけているような気がする。そして今なお日本のそこら中に米軍基地が存在し、沖縄は戦争の「最前線」にされているのだ。ラストはあたしなら「崖っぷち」なんだよ、というところで終わらせると思うが、今後の道を決めるのはおまえだと引導を渡されたのだと考えることとする。


音楽モノの映画も好きなので「ルー・リード/ベルリン」を「爆音」で観たのだが、1時間睡眠で打ち合わせ→師匠との貴重な時間→とみぞと五目うどん→吉祥寺バウスシアターだったので、ほとんど寝てしまった。ただ、起きるたびに、歌詞がすげえなとは思った。ほとんどわかんなかったけど× その後、ハモニカキッチンでお茶。ネットカフェで徹夜仕事。ファミレスでモーニング。帰宅。その後は風邪で寝込む、起きては仕事、を繰り返し、次の週末はすべてそれでつぶれた。


「元厚生次官ら連続殺傷事件」は「連続テロ事件」との見方が浸透してきたようですね。あたしは夜間のニュース番組はスポーツに移行されるたびに横にチャンネルを動かして数局を比較するわけですけど、政治家さんの「国家的危機」とか、「官僚のモチベーションが下がる」みたいな意見や、ほとんどのキャスターが口にする「閉塞感」に、またもやもやもやもやもやを感じる。「連続テロ事件」で「国家的危機」なんていう表現はおもしろおかしい形で視聴者を煽りがちだ。9・11を彷彿とさせられ、極端な管理社会にされるおそれもある(いつまでも「特別警戒」「特別監視」がすでに多いのですが)。また、「モチベーションが下がる」というのを教育現場で発言すれば理由はさておき言下に否定されるけれど、福祉の分野ではしかたがないとされることが多いのは、子どもはみんなで大切にするけど、老人や困っている人は大切にしないということを公言してはばからない社会なんだなあなんてことを思ってしまう。もちろん命はかけがえない大切なものだ。そんな報道に、通常の政治への批判、厚労省への批判を重ねながら報道されるのがなんとも気持ち悪い。それでやっぱり時代の問題とされるのだ。


1人の専門家、コメンテーターが昭和初期のテロを思い出すといっていた。当時は日本帝国主義下で植民地の拡張・再分割の要求を背景に膨張主義的政策がとられ、治安維持法が制定され、関東大震災昭和金融恐慌、1930年代には世界恐慌が起こり、太平洋戦争へと突入していく。ううむ、なるほど。たしかに恐慌かと叫ばれた際にも取りざたされていたが、経済や政治に対して不満・疑問・不信感を抱きがちなあたり、今と重ならなくはない。ただしまあ、ここでテロやクーデターになっても悪人扱いされ、弾圧され、つぶされて日本が再び戦争に近づく口実を与えてしまうだけかもしれないから、とにかくかしこくやらなくてはならない。その点、高尾山座り込みの方の自主撤退には胸が苦しくなるけれど、大きな拍手を送りたい。楽しみながらのがんばりが、多くの人に自然保護と事業に関する問題を伝え、それが広がってつながっていったことはたしかだ。当初あたしに「渋滞なんてやだから道路はつくるべきに決まってる」といっていた方々のうち何人かでも、問題の本質を今日までに知っただろう。そしてたしかに閉塞感はあるけれど、爆発させるのではなくってこうした地道で楽しさもある運動や取り組みの積み重ねによって未来は変えられると信じてる。先日、人に、「あたしはむしろ生まれてこの方はじめて、今、未来に希望を抱いている」と話した。そういえば。


で、この「連続テロ事件」の犯人がとらえられたら必ず誰もが知りたい理由を聞かれ、それにこたえるだろう。こうして誤ったやり口の当人に発言権を与えてしまうのも微妙だと思う。だって明らかに言いたいことあります、っていう事件だものね。そうだ! 官僚さんたちは、「極力みなさんと話し合いの時間をもちますよ」とアピールしてはどうだろう。今こそ日本に真の民主主義を。先日、自衛隊は救助隊にしてそれで攻撃されたらみんなで死のうよと思っているとまたある人に説明していたら、「それはイスラム原理主義に近い」「もっと痛い思いをしない解決を」といわれ、そのとおりだよなと思った。いろいろ話していたら「キーワードは人助けなんだね」ともいわれたので、しばらく「人助けになるかならないか」で物事を判断しようと考えていた。でも、日常的には勝手に我慢を重ねて爆発したりしがちなので、とにかく「素直」にやっていきたいと思わないことはないんだけど、これはまあ一生涯の課題。昭和初期の男性みたいな美学の一部を大切にしてしまいがちなところがウリなので。なんて。妹尾河童さんは師匠藤原義江さんから、マナーの基本は「相手に恥をかかせない」「人を傷つけたくないという配慮」であると教わったそうです。深く追求するほどに難問です。