別れの儀式

をせねばと思い立つ。引っ越しまであと1週間と半分か。。


引きこもって本を読んで寝て仕事をしていた。一昨日の夜になって上記のように感じ、滅入っていたこともあり、銭湯に行くこととした。おぎの湯なき今、成宗湯かと思うたが、閉店まであまり時間がなく、むしろ林泉湯(〜2:00)が近いかと準備して出かけるも、休み。ならばと天徳泉(同じく〜2:00。番台で訊ね、うれしくてにっこりしてしまった)まで足を伸ばす。比較的古い銭湯のようだが、快適。満喫して「温泉ラーメン」が気になるも、行きとは逆方向に進む。いつの間にやら阿佐ヶ谷スターロードに出て吃驚! また歩きすぎたようである。


昨日は上野は一角座の「大和屋竺監督特集」を観ようと思ったが、歩きながら電車の時刻を検索するとどうやら間に合わない! 7/28:菊地成孔荒戸源次郎トークショーセットは外さない心づもりとして、とりあえず荻窪駅の改札を通り、人の少ない各駅停車のホームにのぼり、来ていた東西線接続電車に乗り込む。電車の中で路線上の映画館をあれこれ検索していたがこの日の気分に合うものがなく、それならばと隣に誰か座ったら降りることとする。大手町で降り、再び乗り換えの路線上の映画館を検索するもやはりピンとこなくて、ひとまず日比谷で降りてはみたものの、やはり観たいものがない。仕方がないので比較的好きな映画館「シネスイッチ銀座」をめざすと金曜はレディースデイ900円、立ち見というか最後列座り込みで『イタリア的、恋愛マニュアル』を観る。気分転換にはなったが、特に好みではないとゆうか、何も残らないタイプのラブコメディー。家の近所のピエトロ貸し切り否借り切りで、「ここで文芸添削などの仕事をした日もあったよのぅ」と振り返りつつパスタを頬張る。


今日も起きたらすでに午後で、仕事をしてほんのちょっぴり楽器の練習及びアレンジの考案。支度をしてラピュタへ。「映画×温泉 湯けむり日本映画紀行」で招待券の残りを使用。ところがあたしはスケジュールを見誤り、『乱れる』を観るつもりで座っていたら、始まったのは『しろばんば』であった。

しろばんば

1962年(S37)/日活/白黒/101分

■監督:滝沢英輔/脚本:木下恵介/原作:井上靖/撮影:山崎善弘/美術:松山崇 ■出演:島村徹、芦川いづみ北林谷栄渡辺美佐子、高野由美、宇野重吉

井上靖の自伝的小説を映画化。伊豆湯ケ島の山村で、曾祖父の妾だったおぬい婆さんと二人きりで暮らす洪作少年の日々。小学校教師としてやってきた叔母・さき子との交流や、淡い恋など様々な経験を経て洪作は成長していく。


これが爽快な気分にさせてくれる名作であったことよ! あたしは洪作にいたく共感しつつ、スクリーンの中の彼と共に少年時代を過ごした。そして、田舎的なるものと都会的なるものと、人をのびやかにさせてくれるのはやはり田舎的なるものであり、ただし個人的にはその双方のよきところを味わってそれぞれに学びたいものであると思うた。ラストシーンでは、幼少期に「探検隊」を結成して近所の山などを散策したことが思い出された。仲間の1人が「菫の砂糖漬け」をもってきて、それが非常にハイカラなものに感じられたことなどもフラッシュバック 目ぇつぶる そこにビックブルー なぞる記憶で痛み鈍るフラッシュバック。


ライ麦畑でつかまえて』を読んでも、あたしはまったく「若い頃に読んだときとはちがった感想を大人になるともつものだ」などと思ったことがない。現在プチ論争となっている尾崎豊(それほどファンではなかったが、「」とゆう曲が好きだった。大ファンだった部活の友人はよくライヴにも足を運んでおり、「彼は歌いながらよだれをだらだら流す」といっていたもんである)なども、とりあえずは通ったのだが、社会が敵で、汚い大人が嫌いで、それはあたし自身はまったく変わらない。ただ、自分も逃げ場なく社会の一員として生きており、「かよわき大人の代弁者」どころか醜い大人になってしまったところから這い出たいと今更のように思う意気地なしである。そして、「盗んだバイクで走り出すのは窃盗」という意見もあるが、あたしは旅先でパンクした自転車を拾い、当時の彼と一緒に二人乗りして旅館を(とゆうかホテルを)探したりしたもんである。窓ガラスを壊してまわったりはしないけど、確かな怒りはあった。いじめをするなとゆう先生が、いじめられている児童が休んだときにその防災ずきんを床に落としたときなどに。


まあそれはともかくとしていいのかどうかはともかく映画館を出て、ヴィレッジバンガードのカフェに入った。ここも何度か通ったものである。サラダとおすすめ料理を頼んだが食べきれなかった。でも、この店はもちろんおいしい食事を出してくれるし、店員さんもとても感じがよいので、高円寺に行ってもラピュタに来る際などにまた通おうと思う。夜の午睡とかプチとかも。


その後、漫画喫茶で仕事。仕事後に鉄子の旅。ここを読んでくださっていたらkb氏、たぶん4巻あたりから貸してください。TSUTAYAが半額なので寄って、マイルス・デイビスばかり3枚借りたが、CDは半額ではなかった。どうやらあたしのねじがまだゆるみつづけているようである。

Kind of Blue

Kind of Blue

『Kind of Blue』MILES DAVISをかけながら洗い物をしたり洗濯物を取り込んでいたら、この音の中の成分は確かにあたしの中にあるな、と思うた。わけもないけど涙が出そうな夜を、これからも、いくつもいくつも過ごさなければいけないな、と思うた。


ある日、夢現に思いつき、これはすばらしいから眠いけれど携帯で自分宛に送っておかなければいけないと感じて実際にそうしたフレーズ。まったく意味不明。

●近所にもたせた 禁じられた歌
●主人は日記