土用の丑の日は土曜の牛の日ではありません。

土用丑の日は土曜牛の日ではありません。
土用丑の日は土曜牛の日ではありません。 posted by (C)lotus.eater


夕寝に悪夢を見て起きたら、『余命一ヶ月の花嫁』というTV番組がやっていた。結婚のところから観たのだが、これはエゴではなく、ウェディングドレス姿で写真だけ撮りたいと余命一年と聞かされている彼女が希望するが、友人がこっそり結婚式を用意したというドキュメンタリーであった。彼女のお母さんも癌で亡くなっており、モルヒネによって会話ができなくなるよりもと、激痛に耐える。そして、非常に気丈に振る舞う。だがしかし、あたしが最も感動したのは、花婿の彼。彼女が乳癌だったところから病気を知りながらつきあい始め、結婚式の前日に彼女が雑誌で気に入っていた指輪を仕事後に探し回り、彼女の父とともに献身的な看病を続ける。彼女は「愛とか感謝とかでは言い尽くせない。自分に文才があればよかった」と語る。そして、彼女の死後、独り身になってしまった彼女の父のもとにときどき通い、服を着替え、食事をして、語り合うんである。これはなかなかできない。このラストのほうのシーンではさすがに涙がこぼれてしまった。彼女を取り巻くすごい愛があるな、と。そして彼女は、誰よりも美しい花嫁だったんである。彼女が苦しむ姿さえ描き出されていたけれど、彼らの存在は軽くすべてを超越していると思った。機会があったら乳癌検診に行こうとも思った。