SONIC YOUTH+田中登?!

 そんなこんなで救急車に付き添い乗車、待つ間に携帯にダウンロードしていた難読漢字クイズをし、はてなを携帯から更新していた次第。
 ランチの約束があったので、帰宅したら(また)寝過ごすと考え、湯〜とぴあへ。作戦は成功し、洋食屋へ。まあ帰ってから泥のように?眠りつづけました。
 昨日はSONIC YOUTH+V∞REDOMS 2007/4/20 (金) 東京:STUDIO COASTへオヤビと。ネットで調べたら「ジム・オルーク氏が日本語と映画の勉強に専念することを決断。」なんて流れがあったようですね。新譜はレア音源を集めた、とかなってましたね。
 まずはV∞REDOMS。たぶん昔ROVOがらみかなんかのイベントで観て、同様の経緯でアイちゃんのDJを観て、今回は2001年以降のドラム3台とDJの形態で円く輪を組み演奏する、てパターンでした(はてなでは「(たぶん)現メンバーはアイ、山本精一、Yoshimi P-we、ヒラ、アタリ。」となっていますが精ちゃんだった?)。多分ヨシミちゃん、ドラミングも鍵盤もかっくいかった! 音楽的にはDJの印象から離れないスピリチュアルなクラブミュージック風からはじまり、徐々にロック・民族音楽(南米とかアフリカンとかむしろジャパニーズとか?)となっていくほどに好ましくなってゆくも、個人的な好みとしては生音のプラスを望む。ギターの柄を並べたようなツリー型打楽器?が興味深い。
 SONIC YOUTHフジロック以来でしょうか。基本的にはいずれの曲も変わらない、そこに深い愛をもっておるわけですが、昨今聴いていないうちに、轟音ゆがみノイズ←→究極の美メロとの行きつ戻りつにしびれまくる。そして、サーストンの永遠の若者的なとんがったかっこよさは稀有&奇蹟〜!!!
 シブヤのTSUTAYAに寄って、阿佐ヶ谷の琉球料理店に入ろうと看板を見ていたら自転車を出している人が看板にぶつかり、看板があたしの足の親指に落ちて負傷。おごってくれるとかいってたけど、青くなったんだよ〜!!! でも店の方が湿布をくれたので、今はだいぶ楽になり、歩くにほとんど支障なくなりました。


 今日も今日とてラピュタにて「性と愛のフーガ 田中登の世界」を2本。
_________________________________________________________
発禁本「美人乱舞」より 責める!

1977年/日活/カラー/83分

■製作:結城良熙/脚本:いどあきお/撮影:森勝/音楽:高田次郎
■出演:宮下順子山谷初男、工藤麻屋、中島葵、南寿美子

実在した責め絵・写真・文学の大家、伊藤晴雨の縛りによる加虐、被虐の快楽追求の遍歴を緊迫した映像美で描いた力作。場末のカフェで知りあい、晴雨の虜になった赤い長襦袢の女タエ(宮下順子)が真っ白な雪原で樹木の枝に縄で吊るされているシーンなど審美的イメージの氾濫に圧倒される。
_________________________________________________________
 団鬼六さまの作品で伊藤晴雨を知り、責めの映画作品も観たなぁ、そういや。なんとゆうか人間の業を感じた。特にラスト。で、あたしも業深い1人であって、業深い人、てのは、トラウマがあるにちげえねえ、と思わずにはおれんかった。琉球責は検索しても出てこなかったけど、駿河責を検索していたら、「日本拷問刑罰史」に行き着いた。責めの原点は徳川の拷問刑罰と、遊女縛りにありみたいなナレーション(晴雨の台詞)があった気がするが、なんとゆうか、この美とゆうもんは、やっぱりタナトスと究極のエロスのつながりみたいなことを考えてしまうんである。幼少期に東京タワーで観た拷問刑罰蝋人形館もトラウマの1つになっているはずだ(なんちっていやマジで)。
 れより何より、次の作品もそうですが、頭がどうにかなっちゃった女のエロ、って、すごく共感できる。で、この女のオカンが出てくるの。これが登流。


_________________________________________________________
『人妻集団暴行致死事件』写真

1978年/日活/カラー/96分

■製作:三浦朗/脚本:佐治乾/原案:長部日出雄/撮影:森勝/美術:柳生一夫
■出演:室田日出男、黒沢のり子、酒井昭、深見博、古尾谷康雅、志方亜紀子

東京近郊の水辺が広がる閉鎖的な田園地帯。三人の青年に輪姦された人妻がショック死するという凄惨な悲劇の行方を詩的ドキュメンタリーのような眼差しでとらえた傑作。物言わぬ裸身の妻・黒沢のり子を湯船で浄め、慈しむように抱きしめる夫・室田日出男の寡黙な名演がすばらしい。
_________________________________________________________
 あたしが死んだら、こうしてほしい。室田日出男ツボ。ほれた。彼の役は、人の究極の理想の姿かもしれない。そして、究極の愛の姿かもしれない。運が悪かった、みたいな言葉を口にするのだが、なんとも理不尽というか複雑な気持ちにさせられるラストだ。でも、これが真実なのだと思ってしまうのだった。音楽は先に知っていたので、ここでこう使われたのかと感心。


 別のシリーズで観たものも含め(屋根裏〜)、結局、田中登作品は5作観たことになる。いずれも深い。1位は「人妻集団暴行致死事件」かもなあ意外と。2位が「(秘)色情めす市場」。ううむ、もっと観たかった。田中登監督は、涙もろい感受性の強い人だったと、壁に貼られた新聞に書かれていた。映像で屋根裏〜の解説をしていたが、この映画、こんなこと考えてとってたのか!!(かなり笑ったのに!!!)と衝撃。次回があれば、ぜひ、「自分は業が深い」と思っている人と一緒に観てみたい。でないと、わかってもらえないような気がしている。あたしも日活ロマンポルノに対する色眼鏡?はもちろんあったんだけど。このシリーズを熱心に観ていた、特に女性は皆、けっこう業が深いという自覚があるのではないかと思われるがどうだろう(現実生活への支障のあるなしはさておき、精神的に)。
 その後、阿佐ヶ谷で、亀を観察しながらハンバーグを食べ、まんきつで仕事して、南Q太さんの漫画を読む。ああ、こうゆうことってあるんだけどだめなんだよ〜!とか思いながら読む。


 生きることは哀しいので、道楽者としておもしろおかしく生き長らえたいと思う次第。