お洋服と私

 先日ふと思ったのは、お洋服というのは、「自分は自分を客観的にみるくらいの余裕はある、まともな人間なんです」みたいなメッセージをこめるものである可能性があると思った。普段、すっぴん部屋着でどこへでも行ってしまいがちな俺だが、嗚呼、この人の服装には否定的な意味でのヤバさを感じるなァ、センスとか以前の問題で。といった感想をもってしまうやうな人とすれ違ったからである。
 幼少期にはあまり服をもっていなかったが、「おまえにはいい服を着せてたんだよ」と母にいわれたことがあって、それはすべてに対してこだわりをもつ親父の主義が反映されていたものと思われる(若い頃よりじじむさい超ド地味趣味の親父であったわけだが)。で、中高、盆暮れ正月返上で剣道に打ち込んでしまったがために甘酸っぱいハズの時代を洒落っ気不足で過ごした。浪人生時代には金がなかった。それらの反動か、学生時代には服を愛した。当時のヒステリック・グラマー、スーパー・ラヴァーズに惚れ込んだ。ピンクのラメシャツに真っ赤なサテンの超ミニスカートをはいた。革ジャンにドクター・マーチンの10ホール編み上げブーツを履いた。セレクトショップに狂って雑誌をチェックして即買いに走った。雑誌としては、なぜかメンズの「Boon」→「Zipper」→「olive」→「CUTIE」→「Spring」→「smart」→「mini」といったカンジで、出版社的な偏向をみせつつも、カジュアル路線を放浪した。全身コレできめたいと思うほど憧れたのは、ヴィヴィアン・ウエストウッド(パンクな精神をもつ誰もが通る道)とか、マルタン・マルジェラとか、ううむ、あとは想い出せない忘却の彼方。あとは作業着。今、検索したら
http://www.pingmag.jp/J/2006/01/18/construction-worker-fashion/

こんなサイトがっ!! コレはどうなんだろう。鳶になりたかった。
 まあともかく、昔は資生堂提供のファッション番組をチェックしていて、ブランドにも多少は詳しかったのだが。
 それからファッション雑誌を買わなくなり、MARNIとマーク・ジェイコブスとヴィアバスのファミリー・セールくらいしか行かなくなり、あとは中央線沿線(近所)やアジアン雑貨店や旅のついでに服を買うようになってはやウン年。今日もVIA BUS STOPのセールに行ってまいりました。



 俺の好きな服、それは、安かろうが高かろうが、ブランドがわからないもの。肩の力が抜けたもの。ほかでありえず1点で強力なパワーを放つデザインもしくは逆に完全に融け込むデザイン。どこかほっこりしてたりへんてこだったり、愛すべきポイントをもつもの。で、2時間程度の間に試着をまとめて一度して、散々悩みつづけた挙げ句にどうしても捨てきれずに予算オーバー。TOCCAのショートパンツ2本とワンピ、husseinchalayanのあったか素材のワンピ、嗚呼、TOCCAはいつも気になろうとも購入したことはなかったが以外と最近のものは好みだったのかぁ。。まあいくら50%、65%OFFとはいえ、買い過ぎだ。。すべてカードだが。。ものごっつ働かねばならないとゆう気分にさせられた××× ちなみにデザイナーに「さま」をつけて服を見ながら興奮して叫んでいる人もいた。このっ、幸せモノっ!


 ベルコモンズ地下のCIBONEで赤ペンとお茶とチョコレートを買って、さらに下の書店には古書もあって(もちろん安くない)趣味がよく、CDもあったが自制。無印を覗いてキラー通りを原宿・千駄ヶ谷方面へと歩き、ワタリウム美術館向かいの道を入ったところにハンバーガーショップを見つけてアボカドチーズバーガーとロイヤルミルクティーで腹ごしらえ。山下洋輔さまの一冊を読みつつ。

 俺のファッション・ポリシー。「お洋服を愛さない者は、お洋服に愛されない。」(センスはさておき、すべからく、「愛し愛されて生きること」が大切なのですっ! お料理とか無理な分野もあるけど。)あと、チェックにストライプやボーダーを合わせるような高度なテクニックにはくらくらする。他人の服のロゴと、女の下着のリボンは取りたくなる。ストッキングとセカンドバッグと中途半端に裾に向かって細くなるパンツを憎む。あとあと、人のお洋服を選ぶのは大好き☆ お買い物に行く方は、ぜひお声がけください! 街を歩きながら、この人はここをこうすればいいのにと我身を省みず考える次第です。こんな俺にオススメのお洋服も教えてください。あとあとあと、今月末にパーマモニターをやることに。カエラちゃん頭にしようと思っていたのだけれど、とりあえず違うけど、楽しみです♪ あとあとあとあと、ワンピのデザインを鑑みてヌーブラ、ネット通販、してみた。使い心地をレポートしますね。どなたかいらないブーツとバッグをください。久方ぶりに、フリマに出店もいいな。梅は最多か桜はまだ買いな。