入稿

徹夜つづきで、夜ひとまず帰宅しても寝るに寝られずマンガを読み、うつらうつらしたら今度は起きるに起きられず、1〜2時間横になって夜明け前に家を出る。再びデザイナーさん宅にて作業。部屋着にぼさぼさ頭、もちろんスッピンつか顔も洗わず、またもや風呂に入らぬままに地下鉄に乗って入稿。なりふりかまう余力ナシ。
 重度の方向音痴に毎日路頭に迷い(ちがう)、今日もEZナビウォークに翻弄される。説明をして外に出たらいい天気で、本編終了、みたいな爽快感。充実感。達成感。
 今まで何度この気分を味わっただろう。編集までやっている場合、戦場に最後まで残って闘う戦友は、デザイナーさん。例えばタクシー入稿をしてそのまま東京のど真ん中を深夜に徘徊し、なぜかカラオケボックス氣志團を熱唱(徹夜つづいてるんだから、お互い寝ろよ!)とか、入稿後に当時徹夜恒例のラクーア通いでホテルモーニングしていたらクライアントから電話が入ってタクシー飛ばすとか、まぁこの「終わった感」は、誠にかけがえのないものなわけです。
 今日も1人、茅場町のジョナサンでモーニングして余韻に浸り、手帖を見たり荷物を整理し、早く帰って寝たらどう?!と思いつつハイテンションで電話したりとかしてました。だって帰ったら絶対に寝るだけ、もしくは再び仕事に追われるだけで、この充足感は長くはつづかない、むしろ1〜2時間のものとわかっているからです。
 自宅最寄りの駅に到着。お金ないけど、どうしても「自分にご褒美」したかったから、内田春菊のマンガを買って帰る。で、読んで、寝た。でも、電話ラッシュに起床(男泣)。そしてお仕事。
 夜になって履く靴下がなかったことに気づき、洗濯して掃除してのだめ観て共感して煙草買ってお仕事。
 忙しいけど頭が冴えて眠れないときには漫画が一番。特に、南Q太とか、東京ラブストーリーとか、あとは安野モヨコのエッセイとかが最適な感じがする。


 そんな感じでまだ再入稿と校了の作業があるし、年内ごついのがあと2本はあるわけですが、人間らしさを取り戻したいね。どうしても生活を後回しにしてコンビニのおむすびとお菓子ばっかり食べたり、1カ月以上掃除してなかったり、洗濯物があふれてたり、風呂に3日くらい入らなかったり平気でしますけど、もうそれは終わりにしたい。


 そろそろ手帳が発売されていますね。来年のことを考えています。仕事部屋がきちんとある広いところに引っ越して、そこを起点にジプシーになろうっと(家いらねえじゃん)。もしくはツリーハウスのハックルベリーフィンになってトムと遊ぶかな。おっちゃんとつばの吐きかたの練習したりとかさ。あと、マンガの原案を考えたので、誰かマンガにしてほしい(おらは絵が描けないので)。タイトルは、「タクシーで区議会」。ファミレスに置き去りにされていた青年漫画、読みたかった。


 では、また。あたしは元気です。俊平。