こみあげる。バンコクの旅ハイライト

 駅を抜けてVientiane Kitchen(ヴィエンチャン・キッチン)へ夕食に。ガイドブックからは店の様子はまったくわかりませんでしたが、傘型の屋根で、吹き抜けのワイルド・アジアンリゾートな感じ。店の前に象がいます(バンコクいたるところ象あり。お金を払って象に餌をあげている人多数)。店の人の手招きに従って中へ。民族音楽とポップスを混ぜたようなバンド演奏(タイ・フォーク?)。ケーナみたいな笛、小さな琴、三線みたいな小さな弦、たぶんエレキギター、パーカッション類。それにあわせて民族舞踊も。で、トム・ヤムクンや山盛りサラダをたらふく食らうも食べきれない。演奏も終わり、客も減って行き。そしてあたしが手洗いから戻ると、アコースティック・ギターでうたう兄さんが。
 うちらのテーブル担当、日本語が上手なまたもやレディ・ボーイの姉さんが(このかたも最高にすてきなのですが)、「お客さん少ないから」といって、リクエストしてもよいというが、タイの音楽が聞きたいと伝える。アコギの兄さんは、日本語はもちろん、まったく英語も話さない。でも、いくつもいくつも弾いてくれる。1曲終わるたびごとに拍手。兄さんのタイ語の意味がまったくわからないが口まねをしていたら、理解していると思われたのか、ずっとタイ語で会話(?)。天井をみたり、目を閉じたり、兄さんをみたりしながら音楽に耳を傾けていたら、幸福感がこみあげてきて、泣きそうだった。ほかの客が誰もいなくなっても繰り返しうたってもらっているうち、客が再び入ってきた。兄さんと記念写真。チップを渡して感謝の意を表して、BTSとタクシーでホテルに戻った。本当に本当に、しあわせだった。