一箱古本市と阿佐ヶ谷とおぎの湯閉店セール

moons11dec2006-04-30

谷根千不忍ブックストリート一箱古本市」は、仕事をして荷受けが翌日になるのを聞いて出たために16:15と終了45分前到着さらには雨が降ったこともあったか、結果からいえば、失敗に終わった。
 いかなる失敗かと問われれば「いつものこと」てヤツなんだが、まずは根津の駅で降り、ちらっと地図を確かめた。ただし、この不忍ブックストリート・マップは前のものだったし、なにせ「一箱古本市」のチラシをあたしはもっていなかった。ネットでの調査が甘いままに家を出てしまったということもある。
 で、不忍通りをたどればよいだろうと、ずんずん千駄木に向かって歩いた。だが、それらしき出店の様子も、古書店も見つからなかった。
 そこで、千駄木の駅のところで思いきって団子坂をのぼってみた。銀行にも寄った。空腹に耐えかねて、気になるパン屋に入った。団子坂をくだりながら小さなメロンパンとカメのパン(愛らしいのはもちろん、中のアーモンド粒入りクリームが美味! これに出会うための散歩だったともいえよう)を頬張り、谷中の商店街を進んでは戻り、パックの牛乳を飲み。
 1つ10円の饅頭(10個セットとかで買う)も気になるが、再びマップを確認し、谷中商店街を日暮里方面へ。揚げ物やいろいろあやしげな人だかりが気になる。
 商店街を抜けたところを右へ。好きな薬膳カレー屋や、若い人が営業している古民家を改築してつくったお着物カフェを横目に、ずんずん進む。
 大通りに出たら「東西ぐるりん」とかいうバス停があり、ちょうどよく来そうな気がして待つ。100円だった。そこから2駅だけ乗って、千駄木駅に戻る。
 すでに17時を過ぎ、「一箱古本市」は諦めつつも、古書店は覗きたいと考える。そこで、近くの古本カフェ「books & cafe BOUSINGOT」に立ち寄り、幻想&古書店お約束ラインナップをチェック。だが、運命の一冊や、探していた一冊などには出会えなかった。
 根津方面に戻ろうとすると、電話。新宿駅で待ち合わせることになったので、ギリギリまで放浪し、喫茶店「乱歩」の位置を確認し、煎餅を土産に買い、いせ辰2件を覗き、地下鉄へ。
 あたしが出入りしていた職場のバイトを彼女が辞めてから4年ぶりくらい?いや、ライヴ会場などでバッタリ何度か会っていたので、それほどでもないか、でも、ロッタちゃんは、すっかり女の子らしくなっていた。今は27歳とかたしかいってた。
 そこから総武線に乗り、阿佐ヶ谷で降りて北口を散策しながら店を考え、結局いつものタイ料理「ピッキーヌ」の座敷へ。今回のヒットは「生春巻」。いったらみなさま必ず食べてください。お湯に皮をつけていろんな具をたくさん入れて巻き、タレをつけて食べるのが楽しい!
 食後にやっぱり「夜の午睡(夜のひるね)」に行ったら置いてあったヘンリー・ダーガーの画集。カレについて、ロッタちゃんが解説してくれる。
 ダメ男とつきあうダメ女の話を聞いていて、カレにパシリにされていた彼女はある日「マウンテン・デュー」を買って来いと命ぜられる。だが、今の時代、んなもんかけずり回っても見つからない。で帰ると、彼女は、こっぴどく怒られた。
 そんな彼女、出張かなんかで地方に行った際、とうとう見つけた「マウンテン・デュー」。彼女はカレのためにそれを10本買って帰る。しかし、それを土産として渡すのではなかった。彼女はいつカレに「マウンテン・デュー」を希望されてもいいように、会社に行くにも常に鞄に毎日2本の「マウンテン・デュー」を入れて持ち歩いていたという……。面白いけど、泣けてきます。
 ヘンリー・ダーガー爺さんが亡くなったあとに部屋から出てきた膨大な絵巻。怖いんだけど、見入ってしまう。同じような子を並べて書いたりとか。この世界に圧倒される。わかりやすいワードを用いるなら、アウトサイダー・アートつうんで合ってますんでしょうか?
 駅前で別れ、古書店ブック・ギルドとブック・オフ、ミスド(ふわふわクッションがほしいので)、書原、コンビニに立ち寄り。結局、ものごっつ本が買いたい気持ちは『ダヴィンチ』を買うことで決着、つか、もちこし。。
 今日はいい天気。タオルケットも含め洗濯スペシャルを終え、これから仕事と、近所と、ヤフオクで買った大正浪漫棚の荷受けと、親子に保険証と帽子の返却。GWは東京近辺で過ごすとよいでしょう(占い風)。GWといえば必ず、数年前、当時お気に入りの方のところに仕事の届け物をした後にご飯を食べ、ひとり青空のした、躑躅を眺めて浮かれながらに散歩しまくったことが想い出されます。根津神社躑躅は、わけわからんくなるくらい物凄い数に目がチカチカ、だそうです。


近所の銭湯、おぎの湯閉店セールに行ってきました。跡地一帯にマンションが建ちますが、コミュニティをつくりに戻ってきてくださるとのこと。
 入口にビデオや洗面具が並び、脱衣場に本や着物や洗面器やタイルが。女湯に入れなかったので、男湯に入って記念撮影。
 今まで見ることのできなかった、女湯のつづきの男湯の絵は、こうなっていたんですね。感慨深いものがあります。
 購入したのは、モッティへのお土産、子どもの着物と羽織(200円)、絵本(無料の中から)、タコチューへの土産本(2冊で40円)、洗面器(無料)、鍋敷きにする予定のタイル(無料)、ベビーせっけん(70円)、アセポン(200円)。
 アセポンは銭湯にしか売っていないそうで、お母さんの説明を聞きながら、お姉ちゃんと二人で手の甲に塗りまくる。
 「本当に終わっちゃうんですか?」と聞いたけど、わかってます。もちろん。「今まで本当にありがとうございました。」と、お礼をつげて出る。
 これからの季節、どこの銭湯やコインランドリーへ行けばいいんだろう。。風呂や洗濯機はあるけどさ。これを前向きにとらえ、銭湯巡りでもしようかな。