借りた本を読了。『プラチナ・ビーズ』五條瑛

プラチナ・ビーズ

プラチナ・ビーズ

人に借りた本は、貸してくれた人のことを思いながら読む。『人は行動の動物です。大きな決意になればなるほど、行動には意味があり、言葉には意図があります。(中略)行動の底になんらかの意志が働いているなら、当然誰でも、自分に少しでも有利な印象を他人に与えたいと思うでしょう。小物ならより大物に……必要以上に大物なら、できるだけ小物に……』『どの情報をどこにしまうかで、その人間のセンスが分かるんだよ。(中略)人の営みは、すべてが奥深いところでしっかりと繋がっているんだ。政治も軍事も社会も文化も、そこだけが独立しているなんてことはあり得ない。あらゆることが複雑に複雑に絡み合って動いているんだ。(中略)言語ではない、事象の奥底にある「見えない何か」によってデータを分類できるのは、人間だけだよ。』『どうなるんだろう……ではないんだよ』『どうしたいか。どうなってほしいか……その気持ちなんだよ』
 というわけで、ネタバレ個所の抜粋は避けます。個人的には読まないジャンルですが、だからこそ借り本(?)は興味深い。なんにせよ、最後のノンブルが765ですからね、読みでもありましたし。個人的には直接的にすぎると感じるような表現もありましたが、フィクションながらも説得力があり、知らない世界(ネタバレになるので、これもあえて触れませんが)を具体的に少し覗くことができた感も。


 ちなみに、図書館に本を予約したら、同じ著者の別の本がキープされていた。運命を感じて借りてみたら。。う〜ん。コレは。。(つづく)なんだけど、自分のなかに妖しげな願望つか妄想が潜んでいるのやもしれぬ。あるでしょ? あるよね、誰でも。例えとしては間違っているかもしれないけれど、小さい頃にハイジの干し草のベッドに憧れて、「小鳥さん、おはよう」な窓を新しい家につけてもらったら、物騒な現代における窓は簡単に開け放つことができるような代物ではなくって、母と一緒にがっかりしたりとか、さ、そんな妄想の実現を夢見て生きてません?
 ところで、フットワークを軽めに、歩けるときには歩いておきたいですね、うん。みなさんは(誰?)具体的にどこに向かって歩いてみたりしてみます? あたしはねぇ。えへへ。