南博さんの日記より

moons11dec2005-03-20

辞書で因果という項目を見てみると、「今ある事物が以前の何らかの事物の結果であり、また将来の何らかの事物の原因であること。」とある。近い将来、何が原因で、何がこの身に起ころうというのであろうか。(中略)そしていつも通り、と言うか予定どおりのような気もするけれども、深夜になっても眠れない。時々起こる不定愁訴不定愁訴と仲良くする術を最近身につけたので、前よりは精神的に楽である。不定愁訴と仲良くする術と書くと、難しいことをしているように感じる方もいらっしゃるかもしれないが、とにかく、不定愁訴な自分が本来の自分と思い込んでしまえば、それで良いのである。不定愁訴な状態が、本来の自分ならば、その状態以上に元気な時はめっけもんと思えば言い訳だから。自分の意志でコントロールできないからこそ不定なのであって、不定愁訴さえ取り込んでしまえば、それは不定愁訴ではなくただの愁訴と成る。これが僕の論法だ。まあ、どっちにしても楽しいことではないけれども。今の時代において、元気にはつらつと、輝かしい未来を信じ、日夜ばく進している人というのは、どこかおかしいのではないか、というのも、逆にいえば、僕の精神の安寧をもたらす効果になっている。かろうじて読書が僕の精神を安定させてくれることに、感謝したい。その多くの作家たちの逡巡を含めて。