キューブリックと新藤兼人(荷風)

moons11dec2004-06-10


 先週何故かどしても今サラmisiaの『陽のあたる場所』をほっして(ふだんあんまこゆいぱんうけいいのきかないんだけど)ついでにDVDを2枚借りてみた。

STANLEY KUBRICKLolita
ドリフ並みのないすぎゃぐ。んだけんども、あの台詞を忘れたが彼女が主人公と離れて旅先に向かう場面は、仮の女でも胸きゅんだ。人が踏み外していく流れ、突発的・衝動的な行動、そして想いが高じてどんどん常軌を逸していく感。思わず何も手につかなくなり、ロフトに上がった。

新藤兼人1992年『"'墨(ぼく、が出ない)東綺譚』(永井荷風、日記も引用)
津川雅彦がいい味。母役の杉村春子はいいに決まってる。堂に入ってる。墨田ユキには惹かれる。まったくしょもないほうへいってしまうのですなあ。そこがいいんだけど。とぼけたユーモアも味。台詞もしみじみとよい。この大正時代の空気が好きだ。しらんけど。どこが好きかというと、大正浪漫てのは、すなわち本能と美学?和洋折衷?そこらへんのアンバランスな加減が。あと、蚊帳とかき氷と団扇と扇子と帽子と浴衣と火鉢と。。

今、1冊は吉行淳之介は『男と女の子』とかゆうのを読んでいるのだが、この3つは、すべて同じテーマといっても過言ではない。意図的に選ばれているふしはあるが。ムーン・パレスの佳境が過ぎ、読み終わるのが勿体なくてうろうろしている。明日はロスト・イン〜だ。ものすごく長いトレーラーでカーブを曲がろうとしている運ちゃんがとても地味な人だと、特に尊敬する。昼飯にキジ丼を喫茶店で食べていたら、そこの三男坊が、親の知り合いの紹介ではじめて職につこうとしていた。あたしが会計を終えて店を出ようとしたら、はましょーのJ.boyが流れ出した。できすぎている。