吉田喜重レトロスペクティブ、9条改憲阻止の会、ブックフェア、見舞

 木曜日はとみぞと以下を観てから1Fカフェにてバイキング。1,000円で相当おいしいものをたくさん食べられるのでおすすめです。その後、ブックフェアへ。児童向けと教育商材の拡大、デジタルパブリッシングの成熟を実感。

樹氷のよろめき樹氷のよろめき (1968)

【監督】吉田喜重
【出演】岡田茉莉子 / 木村功


★★★★☆ [90点]「怒濤の展開と狂気への熱中」

 美容院を営む百合子(もちろん岡田茉莉子)は魔性のS女である。彼女の行動により、愛人の高校教師杉野(蜷川幸雄)を追い込み、かつての恋人で既婚者の今井(木村功)をあそこまで巻き込んだ。2人の雄の対立構図を描き出してしまったのである。

 身につまされたり薄ら寒い思いを抱いたりしながら観ていたのであるが、あまりの怒濤の展開と男性陣の極端な行動とには、笑いをかみ殺してしまうほどであった。

 これほどまでに熱中させてくれる狂気のラブストーリー、ある種のサスペンスは、そうそうありません。


Posted by lotus.eater on 2008/07/13 with 映画生活
 金曜日は打ち合わせでデジタルパブリッシングの話をしていた以外はひたすらヴェーラで吉田喜重を観ていた。夕飯はパク森渋谷店にてカレー。
エロス+虐殺エロス+虐殺 (1970)

【監督】吉田喜重
【出演】細川俊之 / 岡田茉莉子 / 楠侑子 / 高橋悦史 / 八木昌子 / 稲野和子 / 原田大二郎 / 川辺久造


★★★★★ [100点]「100点未満の点数がつけられようか!」

今回の「吉田喜重レトロスペクティブ -熱狂ポンピドゥセンターよりの帰還-」@シネマヴェーラ渋谷シリーズの本命。ときに伊藤野枝となり、ときに大杉栄となって観た。自由恋愛論はやはり理論上は成立するかのように思われるが、人間の感情によって難しいのだとしみじみと感じた。一夫多妻が成立する場所や時代は存在するのだが。一妻多夫を夢見たことがあるのでよけいに。個人的には革命家としての大杉や野枝をもっと観たかった。それでもぐっとくる名台詞の数々(具体的にどうしても思い出せないのでたぶんBOXを購入することになるだろう)、映像美、70年代当時と行きつ戻りつしながらいつしか交わる斬新な構成、どこをとっても100点未満の点数がつけられようか!<br />

 ちなみに岡田茉莉子さんのお名前は大杉栄伊藤野枝の娘からとって魔子と父・岡田時彦が名付けようとしたものが鞠子に落ち着いたということをトークショーでおっしゃっていたように記憶しています。実は芸名は谷崎潤一郎がつけているのですね。


Posted by lotus.eater on 2008/07/14 with 映画生活
鏡の女たち鏡の女たち (2002)

【監督】吉田喜重
【出演】田中好子 / 岡田茉莉子 / 一色紗英 / 室田日出男


★★★☆ [70点]「「原爆を直接的に描かずして原爆を語る」」

 ☆の数から私の睡眠時間を引きました。すみません。寝不足でした。

 血縁の有無以上のところに意味を見いださんとするあたり、たしかに小津作品を彷彿とさせます。

 「原爆を直接的に描かずして原爆を語る」ことには成功しているように思われます。被爆者に対する差別が実感として理解できたような気がしたのです。


Posted by lotus.eater on 2008/07/13 with 映画生活

 土曜日はバンド練習@秋葉原の後に「9条改憲阻止の会」会合にお邪魔し、みなさんの思いやお考えをさまざまに聴く。あたしのなかで、この会に対しても具体的な絵が描かれはじめる。つくづく思うのは、排他的ではいけないということだ。世代・思想等は異なるが「対話」が成り立つのであれば、その「他者」を受け入れることは有益なことであると思う。だからあたしは20〜40代と安保・全共闘世代のいっていることは結局同じなのだと思うからそこをつなぎたい、「利用しあいたい」ということを発言した。焦る必要はないが、そのくらい危機的状況に陥っていると考えているのだ。
 まあ、その後は泥沼につぐ泥沼を経て音信不通の間に双子を身ごもった友人の見舞いに。DNA的相性についての考察。なんにせよ、ありえない腹のはりようである。そこに触れ、赤ちゃんの心音を聴きながら、あたしは宇宙と生命の神秘について考えていた。その後、コージーコーナーとプロントで夕食&お茶。30代独身女3人集まれば、仕事でも恋愛でもディープな話以外に存在しえない。。
 今日は洗濯とお勉強の日。何事につけ、常に考察しつづけるのは大切なことだ。あとたしかNHKで自殺未遂を救う方法として、1.根本的な問題を取り除く。2.具体的な手続きに同行する。3.近くの相談者(相手)を確保する。というようなことを述べていた。メモ。
 明日から多少は働く予定、予定は未定だが、すでに貯金は底をついた。。