布ナプをはじめてみた。

 ずっと布ナプキンを使ってみたいと思っていて、それに関する原稿を書いたこともあり、近所ではどこに売っているかも知っていた。けれど、なんとなくタイミングを失していた。ところが先日earth dayの会場に出店されており、同行のTが家にいるときには使っていて「においがしなくなる」というので、基本セットと替えとを購入してみた。4,000円弱もしたから「エコ・ビジネス」ってやつか?!とか思ったけど。

 昼夜逆転等の影響か今月は遅れていたが、先日ようやくきて、本日、満を持して使用してみた。するとどうしたことだろう、とってもやわらかくって気持ちがよい。股間がふわふわで、いやな感じが急にまったくなくなった。今までは皮膚があまり強くないために一般的なものを使うとかぶれることもあり、使い捨てのナプキンを購入する際にも素材を選んでいた。さて、今日、替えるたびに水をはったバケツにとりあえず入れ、風呂に入るついでにまとめて洗おうと思っているのだが、もうたしかにあの独特の女臭?がまったくないし、これはいったいなんだろうと考えた。

 初潮が実は小学校の宿泊を伴う校外学習の真っ最中で、当時の沈んだ表情の写真が残っている。たしか5年生で箱根だったと思う。念のためもっていったナプキンを使う勇気?が出ず、友人の多くはまだ初潮を迎えていなかったためにばれるのがいやだった。帰宅後、母にナプキンの使い方を改めて指導された際に、母はわざとあたしのあそこに触れた。その後、家庭にいろいろなことが起こり、ばあさんやおばさんがあたしの下着を洗濯していた時代もあった。女性性を受け入れきることができなくなるようなことがいろいろ重なっていたことや、母への愛情等、今思えばいろいろな背景を抱え、ナプキンをしないことなどがあった。ブルマーははいていたので、パンツとブルマーが染まって血が固まってこびりついた。そんな小学生時代、母は何も言わずに洗濯してくれていたが、ばあさんとおばさんには使い方を習っていないのか?と指導されたりした。自分で自分の気持ちをまったく説明できなかったから、ただうなだれながらもふくれっ面で適当に受け流した。

 もし、布ナプキンに最初に出会っていたら、あたしはもっとスムーズに女性性を受け入れられたことだろう。ちなみにあたしがよりスムーズに性を受け入れられるようになったのは、(ただ両思い、で盛り上がるだけでなく)まともにつきあってくれる彼氏ができてからである。すると、自分の性に意味を見いだせるようになった。ような感じであった。それまではちといろいろな事情があってスポーツ刈りに近いベリーショートの髪型をし、かなり男性的な言葉を使ったりするなどして女性らしさを閉じこめてた(今でも言葉遣いはあまり女性らしくないです)。三角コーナーに使用済みナプキンを捨てるたび、性の穢れの文化を受け入れていたのかもしれない。布ナプはタンポンより快適です。パンツより快適ってことかしら。まっぱには勝てないかもですが。女性のみなさま、ぜひ使ってみてくださいね。

 結婚の予定もないけど、もしあたしに娘でもできた日には、そしてその子が初潮を迎えたときには、ぜひ布ナプキンも渡してあげたいと思う。