望郷の念にかられる尾道、浪漫の夜をそぞろ歩く倉敷

 写真はすべてとみぞ。ありがとうでした。あたしの撮ったものは後日。。
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070807_1136~01 posted by (C)lotus.eater
 前日の夜、旅立てる見通しが立ち、長距離バスをあたるもすべて完売もしくは予約不可能。新幹線の早朝便が15,000円台と新幹線よりもお得だったため、ほぼ徹夜のままばたばたと支度をして家を出る。1時間半程度の飛行機の中では、ほぼ常に爆睡。船をこぎ、となりのビジネスマンにぶつかりまくる。
 広島空港からリムジンに乗り、尾道を過ぎて福山へ。ホテルに荷物を預け、尾道へと向かう。尾道浪漫珈琲にてワッフルモーニング及びおいしいアイスカフェオレ。夜行バス組のとみぞと合流、大林宣彦作品の舞台をたどったりしながら、文学のこみちを登り、まずは文学記念室、おのみち文学の館へ。愛する林芙美子の執筆部屋のアイテムなどを新宿から移転させて再現した部屋などを見る。
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070807_1216~01 posted by (C)lotus.eater
 芙美子も晩年?は現在の金額にして年収3億円くらいあったために住まいもこだわりまくった、とか、大林監督は両親が医者の家の出だったが(生家もある)本人はバンカラだった。慶応医学部受験の際に窓から見えた景色がスクリーンに見え、翌日映画を観て成城大学に進学した、とかなんとか、芙美子や映画に興味がある旨を知られた途端、エンドレス講座開始。とても興味深かった。おじ(い)さま方、ありがとうございました。
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070807_1229~01 posted by (C)lotus.eater
 そこから駅に戻り、2カ月半の西日本ツーリング中のおっくんと合流。焼けた腕に、この2カ月の彼女の旅を思う。尾道ラーメン一番人気店、行列の朱華園へ。尾道ラーメンは小魚出汁ですね。スープを残すと呪われると文学館のおっちゃんらに言われたので、餃子も食べながら完食。その後、千光寺公園展望台待ち合わせとし、我々はロープウェイに乗り込む。確かに山があって海がある。横長の景色が広がる。千光寺をまわり、修業用の鎖に非常に惹かれたが、それを上ることは結局あきらめた。歩いて下山し、途中の茶屋に立ち寄る。志賀直哉ゆかりの品々や作品が展示されているすてきな建物で、手作りのかき氷をいただく。新作の味見も。品の良い奥様に、自分とはまったく別の静かな生活を思う。
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070807_1451~01 posted by (C)lotus.eater
 海沿いを歩き、やまねこカフェにて夕飯。高菜とじゃこのごはんも牛肉も美味であったが、やはりシーフードサラダが絶品であった。甘くて柔らかいイカに感激。昨夜の話題は、倫理と宗教(善悪、正しい正しくない、は、ない。それは自分の課題なので、自分がどうするかだ。とか、さまざまな宗教や、戦争、特定の作品に対する嫌悪感について)。
 福山のホテルに戻ると、『うる星やつら』と、その演出・脚本押井守のBS2の番組が始まり、風呂に入れなくなる。やはりこの作品は奥が深い。哲学であったりする。きりがないので途中でシャワーを浴び、電気を消して布団に入るも寝付けない。押しつけがましい価値観を感じると、特定の作品に嫌悪感を抱くのではないか、それは、あたしの問題なのだろうかというようなことを考え込んでしまった。
 ちなみにこのホテルはとみぞが取ってくれていたもので、HOTEL 1-2-3。大勢で泊まるほど激安になっていくが、設備も整ったすばらしいホテルである。


今日の話は明日に続く。