斜め後ろ45度とその指先に、恋。めくるめく夢現。

 昨日はえっちゃんのお誘いで
http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/
に行ってきました。消えちゃうかな? 「世界の絵本がやってきた − ブラティスラヴァ世界絵本原画展」です。特に好きだったのは、アリ・レザ・ゴルドゥジャン、イジートゥルンカなどで、アリ・レザ・ゴルドゥジャンは絵はがきを、イジートゥルンカは『こえにだしてよみましょう』

こえにだしてよみましょう

こえにだしてよみましょう

を購入。好きなのは、黒を生かしつつも色が重くぺたっとしていて、にもかかわらず綺麗でふわっとしていること。あと、表情とかはどこか哀しげだったりとぼけているのだけれどこわくない感じ。あたしは絵が描けないから、本当にあこがれます。その後、えぐちに足を運ぶも14:30〜休憩、文鳥舎にて蓮根の挟み揚げ、隣の「たかね」でたいやきあんこたっぷり。
 井の頭公園まで歩いたら突然激しい腰痛! 原因は満腹でなく冷えであることに気づき、カイロ購入。またこの日も鴨を飽かず眺む。東急の脇あたりに古書店発見。『なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (1973年)』を見つけるも、プレミアがついていて12,600円也。欲しすぎる!が高すぎる!ので諦める。くぐつ草でカレー。いつも同じコースだな。この日の話題は、「殺意」「創作アイディア」「神話と民話」折り紙大会。小学生の頃、友人との交換日記を何冊もしていて、漫画や物語をかいていた。帰り道には友人と演じ分けて物語をつむいだ(なりきり)り、互いに物語を即興で作って語り聴かせ合ったりしたもんである。で、創作意欲。あたしは占いマニアで、夏祭りに販売するための占い本を作ろうと友人と会議を開いたこともあった。そんなこんなで現在に至る。三つ子の魂百まで。雀百まで踊り忘れず。


 今日はブログへの覚え書きつか入力を断念して図書館に本を返却。荻窪の某外資系大企業に勤め、教育実習に一緒になったひとつ年下の同級生(大学も一緒だった)と、何年ぶりかの再会。荻窪南口にてイタリアン。ニョッキは売り切れだったので、ペンネアラビアータ。おいしかったがちと足りんかた。その後、荻窪なごみの湯にて、恒例?のホットヨガ&リラクゼーション500円割引のため整体20分と風呂三昧。リフレッシュ! 今度はLAVAをすすめられたので、ホットフラをやってみたいが荻窪店ではなく新宿店へ行く必要があるやも?! そこのあなた、ご一緒にいかが?


 夜はGo There!@新宿ピットイン、ですね。半年〜1年ぶりかしらん? 日記を検索してみるだに相当時がすぎているはずである。演目?は、キャスパー・トランバーグ

MORTIMER HOUSE

MORTIMER HOUSE

の中の曲、Touches & Velvetsの中の曲(曲名後日要確認)、Fallin' Fallin' Fallin', Serene, December, Pray's song、あとなんだっけ?アレだ、以前、Trainというタイトルではないかと思っていたらちがうやつとか。
 あまりに観ていない期間が長過ぎたが、個人的にはこの空白を今夜だけをたよりに広げた妄想によって埋め、まるで毎日お会いしていたかのやうな再会を果たした、なんつって、進化に驚きと後悔を多少なりとも感じた。同行の彼の方は「もっとアヴァンギャルドだと思っていた」というので、「美しい音楽でしょう?だけど、それでこの新しい音楽をやろうっちゅうところが究極のアヴァンギャルドだと俺は思っているのであるよ」と答えた。例えば土着的なアヴァンギャルド、これもまぁ好きなんだけど、美しさと新しさを究極まで突き詰めるほうが道のりは険しく、理解されにくいのではないかと思ったりはするのであるよ。
 まあ、それはともかく、さまざまな展開に人生を感じたりしつつ、水谷さんのベースは胸に迫り、芳垣さんのドラムスはセット自体があくの強い子になって「(陰で悪さする)模範囚」という言葉を連想した途端に南さんがアメリカのケーサツの話題を口にし、竹野さんのサックスは同行者の「スタン・ゲッツを連想する」という言葉に膝を打つ。南さんのピアノは温暖化と暖冬によってほんわかしたやさしさアップ、と感じたのは僕の精神状態の問題なのだらうか。どうしてもライヴにくると恋に落ちてしまうなぁ。
 と感じたところのピークが「Fallin' Fallin' Fallin'」でしょうか。夜桜からの作曲だそうですが、あたしには、闇の中、風に舞い散る桜の花びらの群れが前半とラストに、確かに見えた。舞台的な曲だと思った。ロマンティックな春の夜の曲。真夏の夜の夢ならぬ、春爛漫の夜の夢。そして、Fallinといえば、やっぱりLoveでせう? つづりとかちがうやもですが。
 で、ごぜあの1曲1曲は、ゆっくりと順々に、からだを撫で、嗚呼、そこも、ここもと流れてゆき、隅々まであたしを満たすんだ(神々しいまでの清らかさ、とか、静かな凪いだココロ、とか、高い高い集中力、とか、はちきれんばかりの情熱、とか、泣き出しそうな気持ち、とか、とろけるようなロマンティシズム、とか、センチメンタリスム、とか、メランコリックな気分、とか、そうゆうもんが俺にも多少はあるってことを思い出させてくれるんである)。リセット完了。ホットヨガより整体より風呂より、あたしを気持よくしてくれるのは、やっぱりこれなんだなぁ。。1Fの琉球料理店にて野菜を補充。恋しい彼の人の日記をチェック。今年の日記もすばらしい。
* 16日(金)東京、渋谷「O-East
デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン
いかがです? また脳内で恋と同じ化学物質が発生する筈。


あと、昨夜、『かもめ食堂』を観た。

かもめ食堂 [DVD]

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好き。40歳になっても独身だったら、独身仲間の友人を4人連れてフィンランドかどっかに行って、星形の家に住み(中央の五角形が大広間)、食堂をしながら好きな本でも作りたいね。おでんみたいなメニューあったし。いいかげんおでん飽きたから今度はおむすびばっか作ると人にいったら、野菜具沢山の汁物を必ずつけるようにすればよいのではないかといわれた。瓶入りの練りゆず唐辛子を買ったら、うまくて重宝している。それはともかく、『かもめ食堂』は、いい。学生時代の親友が群よう子ともたいまさこが好きだったな、そういえば、宮本輝も好きだったくせに、ある日突然「貧乏臭いから嫌い」といって読まなくなった。多分、彼女の現実が小説に追いついてしまったのだと思う。彼女は、一緒にいると死にたくなる男とつきあってたし、以下略。後年、ちゃんと一緒にいると幸せになる人と結婚して子どももでき、あたしは何年も会っていない。とにかく俺はマンションを買ったりはしないのだろう(できない、か)。