いちばん大切な、守るべき存在。そして、闇。

 金曜は片づけをして、1時間だけ楽器の練習をした。とりあえず最後までやるには、やった。土曜はカミュさまがいらっしゃったので、おでんを作った。食材の買い出しをしているさいちゅうに鍋と間違えて、かごの中身をリセット。関西風薄味。ゆずこしょう。まだあるので、お客様にはごちそうします。食材を足しつつ飽きるまでおでんを食べようと思っている。
 日曜は教職の元同僚と再会、元教え子を連れて。妻がきつい薬を妊娠・出産のために中止、2人を出産。そのあたりまでは平和だったが、彼女は発症して彼はDVと訴えられ(基本的に無実と私はもちろん信じている)、子どもを連れて雲隠れされ、帰って来ても、親や近所を巻き込み、警察沙汰になり、ということが繰り返され、子どもからは笑顔が消えた。彼は心配のあまりの自分の両親との同居を望んだが、離婚訴訟、調停、昨年途中に聞いたときには「とにかく子どもと二度と会えない事態だけは避けたい」と彼は話していた。結果、彼に親権が認められ、2人を引き取った。
 あたしはとにかく、子どもが元気いっぱいで笑顔で、だからこの結果は少なくとも現時点では間違っていないと思った。非常に難しくせつない問題を多々はらんでいるが。福祉相談員が無責任に本人をあおるような発言をしていたらしいことは問題を大きくしただけであり、許しがたい。また、彼女は繊細で優しい人であるという印象を抱いていたので、可哀想でもあるが、子どもにとっては今はこれがいちばんよいのだと感じた。
 炒飯などを食べて、寒いのでファミレスに入った。女の子と一緒におしっこに行き、便座に逆向きに座らせて角につかまらせ、ふいてあげて、服を着るのを手伝った。なんだか非常に楽しい一瞬。あたしの記憶が確かならば、あたしが小学校の修学旅行?で生理になって帰ってきたときに(残った写真にはごつ暗い顔のあたしが映っている)、うちのおかんはあたしにナプキンのつけかたを教える際、さりげなく彼処に触れた。なんてエロい母親なのかと思ったものだが、今しか触れない?から触りたい、という気持は、この日になって理解できた?やうな気はしないでもない。
 彼らと別れ、大人の気遣いを見せた元教え子とも別れ、ひとり新宿でHDD等の物色。オヤビより連絡が入り、東中野へ向かう。
 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
 『朱霊たち』@ポレポレ東中野を観た。トークショーでは着流しの首元に紅いスカーフ、ハットを被った澤宏さんの舞踏と、その存在にほれた。そして、この映画から感じたのは、不穏、不安定、その真実性、現代には闇が不足していて、それを時折補わなければバランスが悪くなる人間がいて、そのひとりが自分である。生と死、目に見えるものと見えないもの、それらの境は曖昧なものだ。人の体を離れた舞踏。風となり、光となり、闇となり。kb氏には会わなかった。帰りがけに阿佐ヶ谷駅付近の喫茶店に立ち寄る。
 その他、最近観たのは、TVで『千と千尋の神隠し』。これは意外とよかった。「ファンタジーは身近にある(c.えっちゃん)」。DVDでは、『Felix et Lola』。

フェリックスとローラ [DVD]

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冴えない男が、シャルロット・ゲンズブール演ずるヒロインのエキセントリックな魅力に翻弄され、身を持ち崩す、とゆうやうなフランス映画によくあるパターンかと思いきや、意外な展開をみせる。哀しい音楽のながれる移動遊園地に憧れる。トレーラー・ハウスに憧れる。今日こそHDDを入手し、黒MacBookポロリンのポロポロするキィを修理せねばならない。BGMはGorillaz: Demon Days
ディーモン・デイズ プレミアム・エディション

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村上さんとタムくんおすすめの、ご存じデーモン・アルバーン率いるGorillazの魅力は、ポップなのにダークなクラブミュージックであること。聴くほど味わいが広がる。以下の写真は昨年訪れた松島にて。
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100_1006 posted by (C)lotus.eater
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