養老渓谷

深夜に起きて賀状を書き、夜明け前に眠りについた。起きねばといふ気持ちからか、「今すぐ出たって着くのは昼過ぎだよ〜!」と言い残し、ペットボトルの茶を飲んで「朝処」で朝食中のじさまばさまを視界に入れつつ、道に迷う夢をみていると、携帯の呼び出し音が鳴った。寝惚け調子でヌーの群れが電車の進行を阻んでなぞと誰かさんのネタをぱくって応え、やうやう目を覚まし、ロフトを降りる。支度をして千葉へと向かう。


千葉から五井に向かうも電車の接続が悪く、改札を出て、きつねと云えば、うどんを、「まことちゃん」を堪能しつつ喰らふ。樹の根元の芝生で転寝。


首ねっこを掴んで起こされ、一両車が愛らしい小湊鉄道を携帯で撮影し、乗り込む。都心以外の日本全国に共通する、横長の田園?原風景が、曲がりくねり乍約一時間つづく。養老渓谷ひとつ前の駅で降りるも、車掌さんに料金をしっかり徴収される当然か。


駅前の便所に立ち寄り、気ままに川沿いを目指す。小学校の校庭で逆上がりをして、小さく綺麗な猫と遊び、ぬかるみで転び、サバイバルな道をゆく。この地域の豪農?の墓の裏には竜の骨。民家の水を頂戴し、喉を潤す。


車道に出たら、クタワンのクタロウを落としたことに気づく。ダッシュで探してもらうあいだ、周辺を眺め、写真を撮る。見つからなかった


一路、養老渓谷駅へ。登って降りて山坂越える。山道途中、日向に座り込む。杉の足下のライン、幼少期、自宅の13階段に飾られていた暗い写真を回想す。


駅前でパンを買い、土地の方の、観光への想いや里見八犬伝の話を


つづく。