2005_10_14sat

 遅めに起きて、「第9回(だっけ?)あきる野芸術祭」へ。JR中央線青梅線拝島線と乗り継いで、拝島線では空いているのをよいことに、子どものように後ろ向きで窓に凭れて景色を眺め、「セイタカアワダチソウ、ススキ、ススキ、セイタカアワダチソウ」とかいいながら。

 武蔵五日市駅まで一時間強のぶらり旅。会場へのバスを待つ間、メンチの入ったパンとか食べる。バスに揺られて山の上へ。ここは東京ではないですね、すでに。いや、東京なんだけど、ホントに山。山また山。山山山。て感じ。

 小屋の展示を入口らへんからのぞき、川に近づき、戻ってきて、木にもたれたまま、ひとり音楽を聴いてはうつらうつら。。ジャズ、ハードロック、ポップス、パンク、ラップと、色とりどりの子守歌。長時間にわたるまだんある昼寝(間断、てことばはないんでしょうか?まだんなく。まだんあるはないだろうけど)。

 味噌味焼きおむすびに缶珈琲。買い出しに行ったスタッフについでに煙草とライターを買ってきてもらうという傍若無人なふるまい。

 今度は木のテーブル席で、子どもがクワガタをほしがったり、ご飯をこぼす兄が弟に窘められたり、出演バンドに関する知識をひけらかしたりしている大人や子どもの会話を聴く。焼き芋を買いました。

 本命はもちろん渋さ知らズですよ。オーケストラですが、演奏者15人弱、ダンサー1名、舞踏家6名くらい?、えんやとっとの兄さん1名、といったところでせうか。あの人や彼の人がいないのは物足りませんが、まあ、すばらしい楽曲に、片山さんのサックスのソロに、いいには決まってます。あと、この日は、サルさん、渋さを久方ぶりに観たのですが、カレのソロが泣きのギターで、泣きました。弱いんです。コレに。そして、土砂降りで足元もどろどろのところ、ブルーシートの下、みんなで踊り、歌い、満喫しました。

 ライトアップされた滝を見るべく、崖をよじ登りました。傘をさす余裕などありません。濡れ鼠。そんなところにそんな土砂降りで、それも終わって疲れきったときに、行く人なんて、ほかにはいません。その勢いで、係の人に帰り道についてたずね、バスに乗らずに歩いて下山しました。たぶん徒歩15分といわれながら30分くらい。これは、道に迷った同志がおりました。

 焼き芋の残りを食べながら寒さに凍えるカラダをココアであたため、帰宅後に簡易鍋をしました。

 「人がしないこと(無茶)」をやっても「怒られない」。そこに、魂の解放を感じます。これはもう、至福。