『男の花道』

「『──なかなか、死ねないもンだねぇ』」芹さんのことば。
「『俺はねぇ、生きてるのが、いつも恥ずかしくってしようがないよ。』」色さんのことば。
「『(前略)富士山が真正面に見える。川上だとか、仲間が八人、八角形の建物を建ててね。まん中が共同のリビング。一人に一室ずつ、個人用の部屋があって、淋しくなったらまん中の部屋に出てきてマージャンやったりさ──』」芹さんのことば。あたしも星形の家を夢見たことがあるんである。