moons11dec2005-08-25

昨夜の深夜?

木下惠介 DVD-BOX 第2集

木下惠介 DVD-BOX 第2集

にも入ってるというだけのはまぞうくんですが、木下恵介監督の『破れ太鼓』がテレビで放映されていたので、観てしまった。仕事人間で頑固一徹の父、家族それぞれの思い、そこからの家庭崩壊、なんだけど。。後半〜ラストがよいす。やっぱり主人公といふものは、成長したり変わったりせねばなりませぬ。

 高校生の頃まで、自分は主人公タイプだと思い込んで、得意になっていた。波瀾万丈、ヒロイン気分といっても過言ではないかもしれない可能性さえある。周囲の友人のほとんどは主人公の友人役なわけで、申し訳ないと思ったことさえあった。でも、その後、そんなことを思わなくなったのは、よくも悪くも、いや悪いだけかもしれないけど、大きな影響を受けることによって劇的に成長したり変化したりするなんてこともなくなって、あたしがこの映画の主人公だったら頑固一徹で終わってしまって、やっぱりこゆ人間は孤独に陥るだろう、で終わってしまうのかもしれないなどと思ったり思わなかったり。否、単なるガキ大将タイプである可能性も。

 あたしは、小説でも映画でもなんでも、人とかかわる、まじわることによって、人が変わるつう物語が好きかもしれぬ。そうでなければ、人とかかわっていることになるのかならないのかなどと思ったりもするわけだが、『破れ太鼓』のピアノを弾いて親父をテーマに「破れ太鼓」という曲を作る息子は、たぶん何があっても変わらない人物だろう。彼は「オイシイ」役回りである。こういう人も好きなんだけどね。変化に対する憧れが、あるのやらないのやら。「物語」としては変化を求め、足掻く人を愛する傾向も関係があるとは思われる。

 いつもながらに結論などなく、いいきれることばかりでなくいいたいことも特にあるのかないのわからぬ文面ですまみせん。人の弱さが好きなのだけど、今日、漫画に関するはてなの質問にコメントを送って、実は結局はなんら変わらぬたくましさ、強さを愛する可能性がある。う〜ん、よくわからん。宿題にさせてください。

 あなたは、変わる人/変わらない人、弱い人/強い人、どちらが好きですか? 二元論ではないがな、やぱり。現実は、変わる/変わらない、強い/弱い、なぞといちがいにいえんことはわかります(語尾、関西弁風に)。(すべては自尊心の強さに問題がある可能性については、また。)

 今日のあたしの結論としては、「気づき」にポイントがある可能性がある、とゆうこと。それがたとえ外からは「諦め」にしか見えないとしても。あたしが生涯で身近でコイツには勝てんと白旗を心中で掲げた相手が何人かいますが、そういった人々は、本人の自覚以上に天才性とか強烈な個性とかをもっていた人々であったような気はします。天才に憧れてしまうのは仕方ないでせう? いや、脇役が好きなんですけどね。小津映画の杉村春子のやうな。

 あとは、都合によりサイゾーを買い、smartのインテリアBOOKを買った。あたしが気に入ったのは拾いモノともらいモノで作られた部屋で、雑多で不統一な感のあるいろんなものをあんなふうに配置するのは、ものすごいセンスだと、非常に感心した。あとは、手作りや利用の例をずっと眺めて、案、このクリエイティブなことよと、あたしもなんか作ろうと真剣に読んだ(実際に作る可能性は低いのはいつものことだが)。

 あらしの夜、不穏な空気、ロフトの天窓を打つ雨音。こういったものにこころをざらざらと撫でられてワクワクしてまう不謹慎さをもつ人が周囲にも多いす。台風や雪の日には、外出してまいます。心理学の吊り橋論だっけ?アレとか、チョコレートを食べると恋愛時に分泌するホルモンと同じ成分がどうたらこうたらとか思い出しつつ、寝ます。明日から新しい生活をはじめようと思う。イサムノグチ展行かなきゃ! また。