恋愛物語 第3回

moons11dec2005-08-22

 立秋が過ぎたと思ったらどんどん日も短くなり、いつの間にか僕が一番(からくも)元気な筈の夏が終わりを告げようとしていた。僕は今月下旬納品予定が先延ばしになりそうな仕事に日々追われており、嫌がらせか八つ当たりかというような、いわゆる「憂き目」に遭っていた。そんな毎日の中でも、必死で夏を満喫しようと足掻いていたのである。