ピアニストを笑うな!

ピアニストを笑うな!

書庫に戻すための覚え書き。
酒場の法則「二十年以上前の新宿のある酒場では、博多からタモリという天才男がやってきたおかげで、常連たちは一日も休みがとれなくなった。なにしろ、次々と面白いことをやる上に、筒井康隆赤塚不二夫といった常連たちの勝手なリクエストを全部受けて、『四カ国語麻雀』だの『中国人のターザン』だの、新しい出し物がどんどんでるのだ。明日はどうなるのだろうという期待はとどまることがなく、とうとう常連客全員、一日の休みも無く通い続けたのだった。」


日本に住む外国人「『Can You Celebrate?』を、ネイティヴスピーカーの感覚で見ると、『大騒ぎができますか?』としか訳せない」


通販と駄洒落「蛇から血が出てヘービーチーデー(ABCD)」これは志ん生、「腕から血が出てウデちい(嬉しい)、耳から血が出てミミっちい、目から血が出てメメちい(女々しい)、鼻から血が出てハナちい(悲しい)、胸から血が出てムナちい(虚しい)、歯から血が出てハチかちい(恥ずかしい)などなど。」「離さんか、爺さん!(ポチは関西犬)」「大笑い海岸」これらはすべてバンドマン。


モツ鍋狂騒曲 福岡の「なかむら」「こういうソウルフッド」を特に好んだジャズマン、ピアノの本田竹曠が銀座のジャズクラブで作らせてから東京でブームに。


野ウサギコンサート 首謀者、版画家の黒木郁朝の趣旨「十五夜に野ウサギさんに音楽を聴かせる」「カニさんに聴かせる音楽会」「ここであったことの証拠を一切残すな」〜「この素晴らしくも不思議な空間、黒木氏の作品世界の登場人物にされた気がしてならない。」


新開一愛のこと「放蕩無頼にして絵を描かぬ絵かき」「早熟な天才」「最後は癌を患い、それをも事故表現的遊びの対象にして逝った。」「キオツケー!」「生涯賃仕事はしなかったとも言われるが、一度だけ当時筒井康隆さんが編集長をしていた『面白半分』という雑誌の当方の連載エッセーに、半年間挿絵を頼んだことがある。」「彼を知る者はこのように何かエピソードを語りたくなる。そうやってわれわれの中に生き続けることによって、彼の表現がまっとうされているのかもしれない。」