2/6sunがやがや阿佐ヶ谷

なんでかってぇとガスストーヴを杉並区にあげてもよいかとkbに確認などしていた流れで初台で芝居を観ると云ふので独りで煙草の吸えない躰になっているようなので阿佐ヶ谷駅にて待ち合わせ。家を出るもツタヤ返却DVDとラピュタ会員証を忘れて取りに戻る。やや時間があったので「喫茶 プチ」へ。カウンタには、ばあさん1人。テレビにはバオバブの樹と紅白ボーダーの楳図かずお。kbはブレンド、あたしはハワイのコナ珈琲。軽く酸味があってすっきりと優しく深い。他愛ないがために思い出せないような話をしていて、添えられた軽い塩煎餅を2枚食べてラピュタへ。『日活アクションの華麗な世界』http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nikkatua/ですね。

錆びたナイフ [DVD]

錆びたナイフ [DVD]

で、まあ観る前に、kbに「きっと同時代だったら大森さんは観ないだろうけど、ウン十年を経て違った角度から楽しめるからね」と云われ、「確かに(すべて現代の)ハリウッド、アクション、サスペンス、ミステリー、コメディはあんまり観ないわなぁ」などと話す。あたしは会員なので800円、同行者も1,200円が1,000円で観られ、割り勘にすれば900円ずつで観られ、観れば観るほど会員は得をするので、ラピュタに行かれる方は、必ずあたしを誘って。で、チラシをあれこれと手に取り、ここですべて事足りるじゃん的なことをkbが云うので、誰の趣味だったらだよと突っ込む。客席は15名くらい?20名くらいはいたかな?椅子に足を上げて、心置きなく鑑賞。『錆びたナイフ』は題字からインパクト大で、ツッコミどころ満載ではあった。駄菓子菓子、あたしは裕次郎の魅力を知った。裕次郎は、仕草や表情がイカスのは勿論だが、好青年とのギャップが見事なキレた表情がサイコーだ。『錆びたナイフ』だったらカーチェイスのシーン。ヤバイ。いっちゃってる。へらへら笑いが変態ぽい。あと、歯並びが悪い!!コレがすんげい魅力。チャーミング。1958(昭和33)年の作品ですが、カフェエの姉ちゃん、蒸気機関車(車内で車掌が電報を受け取ったりする)、戦中の軍需産業に使われていた工場が戦後に平和のためにまた復興のために用いられており、そこには悪も巣喰う(風景のすべて、小道具のすべて、服装のすべても何とも30年代で好ましかったりする。あと台詞が硬くてしびれる)。はてさていちばんのワルは誰?てのと、個人的なリベンジ劇が絡み合うわけですが、この時代のアクションは、スロゥ。そしてねちっこい。バン、バーンとかぢゃなくって、ただひたすら殴り合う。それがリアリティ。ここいらへんも好ましい。あとは、え〜と、小林旭の魅力はあたしにはわからん。だが、死にゆくシーンで「兄貴ィ、もっと強く抱いてくれ!」みたいなのには弱い。観客の98%は男性ですが、男のロマンにみんな鳥肌だったであろ。ラストも渋いす。直後のあたしのひとことは「大満足!」

 で、どこで飯を喰らうか台湾料理の「のっぺ」かと迷っていたが。。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
件名:今宵の言葉(無断転載)

【lotus-eater】
いい意味では使われないようなニュアンスがあると感じられました。gooの英和
辞典には「安逸[怠惰]に暮す人, 夢想家」と出ていて。で、プログレッシブ英
和中辞典 第3版で“lotus”をひいてみると、「〔ギリ神話〕ロトス(実を食べ
ると夢心地になるとされる);その実」とありました。

【とうかい】
韜晦です。小学館国語大辞典には、「自分の才能、地位、形跡などをごまかして
わからないようにすること。他人の目をくらまし、隠すこと。「自己韜晦」」と
ありました。とうかいもとくらまし。って、思いついてしまったので、書かせて
いただきます。

【ピッキーヌー】
検索してみたら、絶賛の嵐。「この店が都内で一番おいしいタイ料理だと思って
ます」「よく言われてる通り、都内でもっともおいしいタイ料理屋さんかも..と
思える店」「本当においしいタイ料理が食べたい人には、超おすすめである」と
か。においの分からない私にはもったいない店か。とはいえ、においは分からな
くても、味が分からないわけではないので、好きな味だったと書かせていただき
ます。ま、あまりうるさいことはいわない私ですが。もっといろいろ食べてみた
いので再訪を期する。予約していないとなかなか入れないという書き込みもあり。
ついこの間まで、1階席でも営業していたような。でもやはりこの店の大きな魅
力は、あの2階の座敷だよね。運がよかったのか。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
lotus-eaterは、あたしのピアスに言及されたので、あたしは蓮の花を愛するのだと説明しており、そこでlotus-eater。そうか。あたしは良い意味で使われない言葉が好きである。なぜならそういった言葉には、良い意味で使われる言葉がもっていない力強い美しさがあるからだ。これからぜひ、自らlotus-eaterと名乗りたい。

韜晦は何でだっけ?思い出せない。岡目八目は覚えてるけど。

ピッキーヌーが入ったタイ料理屋の名前です。2階に上がると知らない人のマンションの一室に紛れ込んだかのようで(ほんとそのまんまの印象なのです!)敷き詰められた絨毯、大きな座布団、脇息的(?)背もたれ、その空間すべてがひとんち。みんなそういってた。食べたのはもちろん豆のカレーと、鯰がなかったので何だっけ?鯖だっけ?と、五目な野菜と、ココナツジュースとココナツアイス。ところで昨日も今日もないメニューを当て続けている。その日に誰もが惹かれるものを頼む傾向にあるのか?いずれも本当に極上、敷居が低い感じで。お通しも旨かった。で、タラタラともうすでにあたしは寝っ転がり気味になってしゃべっているうちに(アコーディオンカーテンを閉めたらさらにエアコンが利いてあったかかった)ほかの客はみな去り、恒例の撮影大会。あたしは部屋着てゆか寝間着のままきますた。それが上の写真。この店はぜひ行っていただきたいもんです。ちょっとばかし感動しますきっと。その後、ツタヤで延滞料金とレンタル半額料金を何度も計算し、DVDを戻しては取りに行きを繰り返す。で、帰宅。見積もり作って漫画読みつつ寝る。