ジャックと豆の木

moons11dec2005-01-03

 あら、あたくしのいぬまを狙いすましていた三が日限定店子さま。ご自分の寄席をお開きなったらとお勧めはしたものの、よもやこのようなことはあるまいと高を括っておりました。まるで、昨今、あたくしの愛する木久蔵を突き飛ばすという芸風を身に付けて注目を集め始め、キクちゃんを行列のできる法律相談所へと向かわせる山田くんのような、風上にも風下にも置けぬ奴。と言いつつくすくす笑いで読ませていただいた次第。大マキ姐さんもよろしゅうござんした。今年の年末はぜひ、同行させてくださいまし。年明けに年末の話とは、鬼が笑うって? あたくしの親は、年明けに年越し蕎麦が食べたいなどと申しておりました。その気持ちはとてもよくわかります。ところで年明けに年末を今更振り返るというのもどうかと思わないわけじゃあござんせんが、日記の文体を小説風にするなどという風の吹き回しによって遅々として進まなかったものの続きを、既にあの文体も飽きたので、それでは噺のネタになりそうなピチピチとした肴だけをご披露いたしましょうや。

 え〜とまずはね、それで結局30日は友人のライヴを観たわけでして、まあ彼女は一人遊びが上手な人、というような感を纏わせておったわけですが、その中の一曲に、とても切ない歌がありましてね、ラストに「未完成の映画にしないで〜♪」というリフがあるのです。それは映画を撮っている冨蔵の心境に照らし合わせてもぐっとくるもんだった筈だとは思うのですがね、あたくしの脳裏に如何せん「ミカン星人(fromウゴウゴルーガ)」が飛び回るのですね、それを前回のライヴで冨蔵に話してあったのですね。だもんだから、隣で冨蔵がその曲を聴きながら笑い堪えている様がわかるのですね。あとはオルゴール博物館の存在なども気になったわけですが、もうひとつのトピックスはですね、手洗い、1回目は右手の扉へ、2度目は左手の扉を開けて入ったわけですがね、この2度目がまずかった。途中ふと顔を上げると、扉が薄く開いていて、ノブの下に「しっかり押せば鍵が閉まります」などと書かれている。すぐにその通りにしてみましたがね、いつから開いていたのかもわからないわけですね、誰が開けたのかもわからないわけですね。そこで、外に出てからすぐに冨蔵に、どのようなタイミングで自分がどのような手順でどういった様子であってという、事の詳細も交えて説明したところ、やめてくれと言われたわけですね、聞きとうないわ、と。それであたしゃ、ずっと気になってましてね、んで、もちろん『新さん』、彼はそこから恋が始まっていたことを思い出していたわけですね。

 そして年末はですねぇ、大雪の中を調布まで打ち合わせに行ったところ、初対面の人だったのですが、自分がこういった服装で新聞を読んでフレッシュネスバーガーの奥の席に座ってる、てんですね、いやもちろん携帯電話にそのように留守電が入ってましてね。で、初対面の時に、自分の詳細を伝えてくれる人っていますね、あたしゃそういったことまであんまり細かく気が回らないんですけどね。で、新宿に戻り、塔円盤屋にて、CDを買ったのですね、むろんカードでですね。自宅まであと1分のところまでは底がツルツルの役立たないブーツでもなんとか歩いていたのですがね、そこまできてスッコロビマシタね、いやなんともはやお恥ずかしいかぎりで。ちなみに、

はあたくしが独り、すみだトリフォニーホールまで聴きに行き、ずっと泣いていたってもんですね。
New Face of Smiling

New Face of Smiling

はなんとも。アヴァンでとってもポップでしてね、歪んでますんでね。そしてとうとう
Jazz Biography Series

Jazz Biography Series

を購入したわけですがね、これが何と! 帰宅直後にIsfahanを聴こうとしたら、なんだか違うわけですね、おかしいと思って各曲の頭を聴いていたら、その前の# Tulip or Turnip (Tell Me, Tell Me, Dream Face)という曲が2回入っているんですね! ほかはすべてきちんとタイトル通りの曲が入っているにもかかわらず、なぜにIsfahanだけはなかなか聴かせてもらえないのかと悲しくなりましたね、いや今日、店の方に相談したところ、ほかのものもすべてそうなっているそうで、返金してもらいましたけどね、これは聴けた時には、たぶんかなり感動してしまうことは間違いございませんね。ムード盛り上げ楽団(c.ドラえもん)ですね、だいぶ機能が異なりますけどね。でまあ、聴きながら年越し賀状作成という腹は覆されたわけでして、そうそうに寝ました。

 新年のご挨拶はさんざんkb亭があたくしに代わってしてくれてはりますからね、改めて言うこともありゃしまへんわ、なぁ。で、賀状を作成していたところ、3バージョン、いずれも捨てがたく、いずれをどなたにと悩み出したらきりがなく。皆様、お楽しみに待っとくれやす(ここまでちょっと上方入ってるつもり)。いえねぇ、で、アイスティーを1リットル作る分の茶葉をカップに入れたお湯に突っ込んで飲んでましたらね、ちょっと置いただけで、やけに苦いじゃねえかってんで、これは薬だ薬だってんで、ゴクッと(勿論振り付きでご想像ください)飲んじまった(変換面倒くさい。江戸っ子Atok求ム)。で、ひとっぷろ浴びるかってんで服を脱ごうとした途端に目で鯛、ちげぇ目が回り出しやあがって、ラズベリーの香りをぷんぷんさせた胃液がちょっとつまんだ喰い物と一緒に出やあがった。流せばこりゃあ何事もなかったようなもんだったわけだがねぇ、なんとなくトイレや風呂の掃除を始めてねえ、大掃除もしてなかったからねぇ、で、今年の幕開けのこの象徴的な出来事を思いながらねぇ、長々と一時間ほど湯舟に浸かってさぁ。
(つづく。。写真の鼻はニンジンであった。)