2004-07-17祇園祭と町と

 京都駅近くの温泉を見つけ、汗を垂らしつつ向かう。さまざまな風呂やサウナを満喫しつつ、下でたらたらと一服しながら近所のデーハーな風俗嬢風のねえさんたちが眠るセクシーな姿を観察しつつ。行きがけに見かけた喫茶店でサンドイッチの朝ご飯。満たされる。一路旅館へ。「島屋」という、町屋風の、こじんまりとしつつ水回りはしっかりした年代不明の旅館です。女将と親父があれこれ、祇園祭の見納めベストコースをアドバイスしてくれます。とりあえず出たらカメラを忘れ、取りに戻ってまっすぐ大通りへと向かいます。(何川通りだっけ?)そこで、のんびりとしてむしろじれったくなりかねない山鉾の列を見物。観光客30万人とか言ってる人もおる祇園祭。これまたたらたらとしたお囃子、曲がり角を曲がるのがそれこそ大変で見せ場らしいのだが、ものすごく時間がかかる。拍手がわき起こる。「型」としての動きが興味深い。そこから川へ向かい、葬儀場のトイレを拝借し、どうやら「祇園にゃ鱧(はも)」てなわけで、並んで先斗町で、はもコース。これが現代風の小綺麗な店で大変待たされるのだが、なかなか旨かった。よーじやで油取り紙ほか土産などを物色し、河原町散策。本ツゲの小さな櫛と簪を買い、ばあさんの動きから目が離せなくなるジュース屋でミルクセーキを飲んだり、大正浪漫な恋のワンシーンてなムード漂う手ぬぐいをこうたり、和グッズと懐古趣味に目のないあたしです。
 地下鉄とバスと徒歩だっけ?で京都大学へ。バッファロー・ドーターの演奏に駆け込みセーフ。西武講堂は……(おっと掃除して出かけねば。続きは後日or今夜。この京都ライヴ見物ツアーは、あとでまとめサイトを作って、いっぱいご参加いただけるようにする予定です途中コメントも一緒に連れてってアップするので、途中でもコメントがんがんご参加くださるがよろし。何処の言葉?)。続きでつ。てか訂正と追加から。手拭いは、「京三条 町屋手拭 永楽屋 細辻伊兵衛商店」の昭和30年代くらいだっけ?の復刻を買ったです。この日の駆け込みライヴはバッファロー・ドーターではなく、SOFTです。で、その後のDJの間にお腹いぱいなのになんか飲みつつ付いてきた小さなパンを2つ喰らいつつ、otomo yoshihide new jazz bigband featuring Kahimi Karieです。ONJQクインテット)やONJA(?アンサンブル)などなど、いろんなパターンを観てますが、この日はカヒミ(彼女も渋谷AXで観てます)のエキセントリックな魅力に魅了されてしまふ。西武講堂の暑さに浴衣で汗を拭う彼女に。MVPは、個人的に、弾きまくる水谷さんのベースと、真っ直ぐに宙を見つめる青木タイセイさんのトロンボーンほかに。このbigbandの鋭角を滑らかにする彼らのへなふわ感が、あたしにはとても重要に思えるんです。心の襞をふるふるされてしまうのです。その後の菊地成孔クインテット・ライブ・ダブ+UAも、野生の鳥のようなUAに釘付けです。サックスとのユニゾンが可能なVOCALは彼女ならでは。クインテットもいろんなパターンで、いろんなメンバーで観てますが、この日はUAメインでよいのです。UAはblue noteで観たときよりも熱帯を舞う自由な鳥で愛おしかったす。勝井さんや岡部さんの浴衣売り子姿も乙でございました。あんな人も隠し撮りしてみましたが、写っているのやら。みなさんの帰り姿をお見送り。帰りがてら、祇園祭の〆を後目に。旅館着直後に風呂に入り、一服して音楽をかけ、本を読んだ後、布団の上に大の字になってしやわせを満喫しておったら、そのまま一晩中、布団をかけずに寝てしまった× 2度ほど目を覚ましたが、動く気にもならんかった。(続く。。)