『初舞台 彼岸花』里見 弓亨(とん)

moons11dec2004-07-04

 教文堂にて入手しました。まだ読み始めたばかりですが、ちょうどよくなく過剰で不足でぐるぐるさらりとして、よい感じです。『彼岸花』は、小津で観ているやもしれず。岩波文庫の廃刊フェアに負けず、『人よ、寛かなれ』を一緒に買いました。『春鳥』も池袋の古書店にありそうなので、ひつこく探してみやす。〜つづき〜『鶴亀』まで読みました。ここまでで、いずれも「過ぎ去ったこと」がテーマかと感じました。特に、「過去の葛藤の記憶」。こうゆうと陳腐だな。『銀二郎の片腕』で「若い日の自分を思い出す時に感じるような、悪いことも憎めない、いヽことも嬉しくない、たヾ何もかも懐かしく悲しい、柔らかなこころになっていた。」にすべてがあるような。「荒れ果てた野に落ちた雨のような一滴が、ポツリと銀二郎の心に沁みた。」がポツリと心に沁みました。〜その後、もう少し読んだけど、まだ残っているので、じっくり読もと。あぁ゛〜うぅ゛〜と思いながら。過去ってなんですか? 脛に?疼く傷ばかりですけど。